2023年6月1日
(公社)精密工学会北陸信越支部
会員各位
2023年度 精密工学会北陸信越支部長 神谷 和秀(富山県立大学)
この度,新田勇先生(新潟大学)の後任として,公益社団法人 精密工学会 北陸信越支部の支部長を務めることとなりました富山県立大学の神谷和秀と申します.どうぞよろしくお願い申し上げます.
さて,2019年に発生した新型コロナウイルス感染症の影響によって,世界中であらゆる活動が制限されることとなり,本支部の活動も思うようには行えない状況が長らく続いておりました.しかしながら,そのような困難な状況下においても,当時の支部長をリーダーとして,できない理由を探すのではなく,活動を継続するためにできることに目を向け続け,オンラインでの支部学術講演会や講習会などに取り組み,また,行動制限の緩和に応じて対面を加えたハイブリッド形式でのイベント開催などの実現に努めてまいりました.その努力の結果,コロナ禍においても支部会員の皆様のご理解とご協力のもとで,着実に前進をしてくることができたのではないかと考えております.
そして,本年5月には感染症法の取り扱いが2類から5類へ引き下げられました.この変更により,さまざまなことがコロナ前の状態に戻ることになるでしょう.一方で,必要に迫られて始めたオンライン会議やテレワークなども,環境が改善されながら経験を積み重ね,その有益性が明確になってきました.これらの新たな方式が定着していくことも想像に難くありません.ただし,便利になったことで失っているものがあることにも注意を払う必要があると思います.例えば,オンライン会議という新しい様式では無駄と考えた「移動」や「対面」の意義を今一度考えて頂く必要があると思っています.
本年度は11月に富山県立大学(射水キャンパス)を会場として,2023年度 精密工学会北陸信越支部 総会・学術講演会を実施する予定です.昨年度は精密工学会 秋季学術講演会を新潟で開催したことから支部講演会は実施しませんでした.したがって,富山での開催がコロナを経験後,初の「対面」による北陸信越支部 学術講演会となり,発表会終了後には懇親会も実施する予定です.対面での大会参加は,短期的には「移動」の手間と旅費の負担が生じることになりますので,無駄が多いのかもしれません.しかし,質疑応答での活発な議論,休憩時間の何気ない会話,さらには,聞くつもりのなかった講演発表から新規アイデアの発想など,精密工学会に約30年関わってきたものとして,長期的に考えれば無駄な行動など一つもないと確信しておりますので,多くの皆様からの講演ならびに参加申し込みをいただけますようよろしくお願いいたします.現地でお会い出来ることを楽しみにしております.
最後になりますが,支部運営委員の皆様と協力をして,北陸信越支部のさらなる発展につながるような運営に取り組んでまいります.支部会員の皆様におかれましては,今後ともご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます.